ボロノイ多面体
Voronoi polyhedron
粒子集合体,または粒子群の存在する空間を,空間上の各点がどの粒子に「所属する」かで分割(ボロノイ分割)したときに得られる多角形,または多角形の空間。ある粒子の中心との間の距離が一番短くなる空間上の点が当該粒子に「所属する」とする。このように分割ルールを定めると,一つの着目粒子について,着目粒子とその周辺の近隣粒子の中心を結ぶ直線の二等分平面の,内側の交わりが当該粒子に所属することになる。図に二次元の場合の例を示す。直径の等しい球の三次元ランダム密充塡では平均 14.25 面体となる。粒子集合体内の各構成粒子が占める空間を表す一つの方法である。
【更新履歴】
- 2021/08/31 松山達(創価大学)
- 2021/08/20 『粉体工学用語辞典 第2版』web化入力
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