ベルトコンベヤによって輸送される粉粒体などに対してマイクロ波を透過するとき，透過したマイクロ波の一部が水分によって吸収されることを利用する水分計である。水分量は透過したマイクロ波の減衰量に比例し，したがって，マイクロ波の減衰量から水分が計測できる。計測される粉粒体自体による減衰もあるので，これによる誤差をさけるために，透過マイクロ波の位相の変化を同時に検出して補正する方法が用いられる。赤外線式水分計が粉粒体表層の水分だけを計測するのに対し，マイクロ波水分計は，粉粒体層を透過するマイクロ波の水分による減衰を利用するので，粉粒体層全体の平均水分が計測できる。非接触で水分計測ができるという特徴がある。

→　赤外線式水分計