ドイツのアルピネ社の製品で，強制渦型分級機の一種である。回転軸が水平横型と鉛直たて型とがあり，横型ではローター周辺の案内翼列を通って気流が中心部へ流入する。粒子は気流入口横の側壁から供給され，粗粉は気流とともに案内翼列の内側に沿って一回転したあと，側壁のナイフエッジによって粗粒排出部へ送られる。微粉は中心吸引ロを通り排出される。分級径は案内翼角度，回転速度，原料流量などによって変化し，2 〜 50 µm の範囲である。
　一方，たて型は横型と同じく平行回転円盤式分級室をもち，原料を中心上方より供給し，回転分散板により遠心分級し下段の分級室へ周辺より吸引する。分級室で粗粉はブレーキリングにあたり周壁に沿って下方に排出され，細粉は分級室中心部より下方へクロスフロー回転羽根によって吸引され中心下部へ排出される。気流は回転羽根により循環しており，細粉を下部円錐内のサイクロン作用によって分離している。分級径は 10 〜 100 µm で，ブレーキリング位置，回転数，原料流量などによって変化する。細粉の捕集機構を内蔵し，排出気流がない特徴をもつ。

→　強制渦型遠心分級機