密度偏析
density segregation
粒子密度の差異による粒子混合物の偏析をいう。粒子密度は固体特有の物性値であり通常の混合物では 2 ~ 3 倍しか異ならないので,粒度偏析に比較しあまり顕著ではないが,化学的,物理的組成の異なる粒子が偏在する反応装置内では重要である。
容器への充塡時には,高密度粒子はそれを支える粒子を押しのけて沈み,傾斜堆積面を流下しにくいため供給点付近に集まりやすく,粒度偏析の小粒子のような偏析模様を示す。排出時も粒度偏析と同様である。流動層では,ガス流速が低いときは高密度粒子は下層に集まり,高流速で密度偏析は軽減される。噴流層では,噴流部の周辺に高密度粒子が集まり,V 型ミキサーでは循環流の内側の停滞部付近に集中する。
→ 粒度偏析
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