化学めっき(chemical plating)である無電解めっきでは,被処理材料表面の接触作用による還元が利用される。現状では無電解ニッケル・銅・貴金属めっきなどあるが,たとえば,銅めっきでは樹脂表面に触媒が吸着しやすいように,コンディショニング,マイクロエッチング,酸洗,プレキャタライジング調整をする。パラジウム—スズ錯体を吸着後,無電解めっき液(組成:酸化銅,ホルムアルデヒド,EDTA など,pH 12.5)に浸漬し銅を析出させる。二酸化チタン被覆ナイロン 12 複合微粒子の場合には,前処理することなく触媒吸着後,無電解めっきが可能である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/12