メカノケミカル効果
mechanochemical effect
力学的エネルギーと化学的エネルギーとの相互作用にまつわる現象の総称。動物が食物から得たエネルギーを筋肉の弛緩と収縮に転化するような現象も含む。ただし,粉体工学においては,固体に加えられたせん断応力(剪断応力)によって,その化学的な活性を増大させる現象,およびその際に周囲に存在する物質との間で起こるメカノケミカル反応などに限定される。メカノケミカル効果は,固体の活性化,改質や複合化などに積極的に用いられるかたわら,粉砕によって必然的に起こる現象でもある。したがって,粉体操作においては,常にメカノケミカル効果を視野に入れておくことが,材料の特性や品質の管理のうえでも重要である。
→ メカニカル活性化,
メカノケミカル反応,
メカノケミストリー
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