特定の粒子形状(たとえば,球とか立方体)と特定の物理的条件を仮定したとき導かれる物理学的公式を用いて測定量を粒子径に換算したものを有効径という。最もよく用いられているのは沈降速度球相当径(ストークス径)である。これは,流体中を粒子がストークス領域で沈降するときの終末沈降速度と同じ速度で沈降する同じ密度を有する球形粒子の直径として定義される。沈降法の粒子径測定原理から得られる粒子径はこれにあたる。また,レーザー回折・散乱法によって得られる粒子径も有効径の一種で,光回折・散乱相当径とでも呼ぶべき粒子径である。
→ 粒子径
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/6