有効重量の低減
decrease of effective load
ACI(米国コンクリート工学会)のサイロ設計規準や,日本建築学会の容器構造設計指針などによれば,貯槽の耐震設計を行ううえで,貯槽内粉体の減衰効果や,振動性状などから,地震力の算定にあたっては貯槽内の貯蔵粉体の重量を低減することを許容している。これを有効重量の低減という。また,群サイロなどにあっては,すべてのサイロが満載である確率がまれであるものにあっては,その使用状態にあわせて,適当に低減された地震時内容物重量を用いてもよい。
しかし,いずれを考慮に入れたとしても,低減できる重量は満載時の 20 % までであって,地震力算定重量は満載時の 80 % を下回ってはならないと規定されている。
→ 貯槽の耐震設計
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