溶解熱
heat of solution
温度と圧力を一定にして溶質を溶媒に溶解するときに吸収したり発生する熱量。これは,溶解後の溶液のエンタルピーと溶解前のエンタルピーとの差に相当する。発熱を負,吸熱を正で表わす。溶質 1 モル当たりの溶解熱を分子溶解熱という。溶液に溶質のごく微小な δn モルを溶解したときの熱量変化を δQ とするとき,δQ/δn を微分溶解熱という。これは,1 モルの溶質を溶解しても溶液の濃度が実際上変化しないほど十分な溶液を使用したときの溶解熱に相当し,モル比溶解熱という。少量の溶媒に溶質 1 モルを溶解するのときの溶解熱を積分溶解熱という。これは溶媒の量により変化するので溶媒の量を付記する必要がある。
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