両面にろ過面をもつ円形，弧形または長方形のろ葉をタンク内に多数並列させたバッチ式のろ過器で，加圧葉状ろ過器と真空葉状ろ過器とに大別される。
　加圧葉状ろ過器は円筒型圧力容器内に多数の垂直なろ葉をもち，その両面がろ過面となり，圧力円筒の軸の方向によって，水平型と垂直型とがある。ろ葉の構造は丈夫な金網または溝付き板の上にろ布または細かい金網を貼り付けたものである。ろ材は，縫合，ジッパー止め，または止め金でつづって袋状にしたろ布が普通である。スプレーによるケーク洗い流しやブローバックによる除滓が可能である。ケリー型ろ過器，スイートランド型ろ過器，バレー型ろ過器などがある。
　真空葉状ろ過器の代表例として，ムーア型ろ過器がある。穴あき管を長方形に接続させた枠の上にろ布を張り，ろ液流路のためにろ布の間に木片をはさんだ 30 ～ 50 枚のろ葉を一組として，このろ葉群をスラリータンク，洗浄タンク，除滓タンクへとクレーンによって順次移動させる。ろ過および洗浄は真空下で行い，除滓は圧縮空気のブローバックによる。

→　加圧葉状ろ過器（加圧葉状濾過器）