原理的には乳鉢と同じく,摩砕と一部圧縮を加えた機構で微粉砕と混合ないしは混練を行う粉砕機。一般に乳鉢用の容器に 1 本から 3 本程度の乳棒を上部から插入して乳棒に複雑な運動機構を与える。乳棒下面を鉢に擦りつけるようにして粒子をかみ込み,粉体全体を混合・混練しながら粉砕する。通常,鉢と乳棒にはセラミック材料のものを用いる。激しい衝撃を嫌うもの,少量で精密な粉砕・混合を必要とするもの,あるいは逆に分析試料を多量に処理する必要がある場合に用いる。擂潰機ともかく。
→ 乳鉢
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/30