ラグラジアン相関係数
Lagrangian correlation coefficient
流体(通常は乱流)中の粒子(仮想流体粒子を含む)の運動軌跡に沿ってある同一点から出発した多数の粒子の出発時の速度 $v(t)$ とそれらの粒子軌跡に沿って $\tau$ 時間後の多数の粒子の速度 $v(t+\tau)$ との相関を無次元化した値をラグラジアン二重速度相関係数 $R_{\mathrm{L}}(\tau)$ といい,通常ラグラジアン相関係数という。次式で定義される。
$$
R_{\mathrm{L}} = \frac{\overline{v(t)\,v(t+\tau)}}{\sqrt{\overline{v^{2}(t)}}\,\sqrt{\overline{v^2(t+\tau)}}}
$$
ただし上線は平均を示す。乱流中における $R_{\mathrm{L}}(\tau)$ が大きいほど長く規則性を保つので,流れが大きい渦に支配されていることを示し,乱流拡散による輸送量が大きくなる。乱流拡散係数は $R_{\mathrm{L}}(\tau)$ の増加関数として表わされる。
→
ラグラジアン変位,
ラグラジアン乱流速度,
乱流拡散,
乱流拡散係数
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