ランバート・ベアの法則
Lambert-Beer law
光,音,電磁波などのエネルギーは,その経路中にある浮遊粒子あるいは粉体層によって吸収あるいは散乱されて減衰する。一様に浮遊・分布する粒子群を光が透過するとき,粒子群の微小厚さ $\mathrm{d} L$ での光の減衰 $\mathrm{d}I$ はその部分への入射光の強度 $I$ と粒子群の厚さ $\mathrm{d} L$ に正比例する。すなわち,
$$
\mathrm{d}I = -\sigma I \mathrm{d}L
$$
これをランバート・ベアの法則といい,比例係数 $\sigma$ は吸光係数(消散係数)(extinction coefficient)と呼ばれる。
入射光強度を $I_{0}$,透過光強度を $I$ とし,厚さ $L$ の粒子群全体で積分すると次式が得られる。
$$
\frac{I}{I_{0}} = e^{-\sigma L}
$$
すなわち,吸光係数 $\sigma$ が一定であれば,光の強度は透過距離とともに指数関数的に減衰する。
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光透過法
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