粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

乱流拡散係数

turbulent diffusion coefficient

 分子の不規則運動によって起こる輸送(分子拡散)のアナロジーとして乱流拡散を考え,勾配形輸送を適用すると輸送フラックス Cv は次式で表わされる。 (1)Cv=εC  ここで,C は時間平均濃度,C は変動濃度,v は変動速度ベクトル,ε は乱流拡散係数, はナブラオペレーター,上線は時間平均値を表わす。
 ε は拡散テンソル εij として,より厳密に取り扱う場合もあるが,通常は ε として定数か,位置の関数として表示する。乱流拡散係数の定義式は分子拡散と同様に次式のようになる。 (2)ε=12dy2dt  移動距離の2乗平均値 y2 はラグラジアン値として求まる。均質乱流では次式となる。 (3)y2=2v20t(tτ)RL(τ)dτ  上式中の t は時間,RL(τ)ラグラジアン相関係数で,τ は遅れ時間である。

→  乱流拡散乱流拡散方程式

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/05/17

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