表面にノニオン性高分子が層状に吸着したり植え付けられた二粒子が，液中で衝突すると，吸着層の重なりが生じる。この重なりはエントロピー的に不利であるため，自由エネルギー変化は正となり，粒子間には反発力が働き，粒子は安定化する。これを立体反発安定化という。この作用は微粒子の分散安定化に利用される。イオン性高分子においても同様のメカニズムが働いているが，高分子の静電的な作用との区別は一般に難しい。

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