粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

粒子生成

particle generation and growth

 気相,液相および固相中で,物理的冷却もしくは化学反応により,結晶相もしくは組成の異なる微粒子が生成される相転移現象を総称して粒子生成という。一般的に,核生成凝集および凝縮が粒子の生成を支配する因子である。図は,気相および液相の密閉系において,凝縮性物質のモノマーが一定速度で生成されるとき,モノマーの過飽和比 S,生成される粒子の個数濃度 n および重量濃度 M の時間的変化を示す。図中の過飽和比 S の時間的変化は、LaMer diagramとも呼ばれている。均一核生成による粒子の発生は、過飽和比 S がある臨界値近くに達すると急激に生じ,多くの超微粒子が短時間に発生する。発生した微粒子はモノマーの凝縮により成長し,そのためにモノマーが消費され,過飽和比が下がり,やがて新たな粒子の発生が停止する。それまでに発生した粒子には,さらにモノマーが凝縮したり,個数濃度が高くなると粒子同士が凝集したりして,粒子が成長する。


粒子生成
粒子生成および成長におけるモノマーの
過飽和度,粒子濃度の時間的変化
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/20

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