気中懸濁被覆法（コーティング法）のうち，粒子の運動を気流による流動化を利用して行う流動層コーティングのための装置である。気流は装置下部より分散板を経由して導入され，層内に満たされた粉粒体を流動化する。装置上部の気流出口にはバグフィルターが装着され粉粒体の系外への流出を防ぐ。コーティング液をミストとして供給するスプレーガンは，目的に応じて装置内下部，あるいは中上部に設置される。また，コーティング層内下部のスプレーガン上部にドラフトチューブを設けた装置は，特に微粒子のコーティングに適した機種として利用される。一方，装置下部に攪拌翼を設けたり，底板を回転させたりして，流動バターンを制御する複合型流動装置（攪拌流動装置，転動流動装置）も知られている。

→　気中懸濁被覆法， コーティング装置， 流動層造粒装置