流動層を利用した分散装置。気体中への粉体の供給を目的とした場合には,分散させたい粉体の充塡層に下部より気流を吹き込み,流動化させる。このとき,層上部より流出する気流の流速を一次粒子の終末沈降速度以上とすると,一次粒子および一次粒子に近い比較的小さいな凝集粒子が気流に同伴され,分散・エアロゾル化する。
比較的分散されにくい小さな凝集粒子を分散させたい場合には,凝集粒子に比べて大きなガラスビーズや金属粒子の充塡層に下部より気流を吹き込み流動層の状態にする。そこに分散したい微粉体を供給する。微粉体は流動化している大粒子から機械的な解砕作用を受け分散し,気流に同伴される。
→ 流動層
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/3