流動法(吸着量測定の)
gas flow method (for adsorption measurement)
吸着ガスを適当なキャリアガスに混合して試料粉体容器に流し吸着させて,その濃度変化を測定する方法をいう。濃度の検出はガスクロマトグラフに利用される熱伝導度セルなどを用いる装置が多い。キャリアガスに He,吸着ガスに N2 を用いるのが一般的である。混合気体を流している試料セル部分を液体窒素で冷却し,吸着による N2 ガスの濃度変化を記録する連続流動法(Nelsen 法)と,吸着条件にセットした試料容器中に流しているキャリアガスに吸着ガスを混合し,吸着平衡に達したあと,吸着ガスを止めてキャリアガスで吸着ガスを溶出させ,その濃度変化を測定する溶出法がある。この場合,吸着ガスの保持時間や保持容量の温度依存性から吸着熱を求めることもできる。
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