粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

ロウボリュームエアーサンプラー,LVAS

low volume air sampler

 大気中の浮遊粉塵の質量濃度を求めたり,化学組成の分析試料を得るためのエアサンプラーで,人間の呼吸量に近い 0.01~0.03 m3 min-1 の試料空気を吸引するため,大容量のハイボリュームエアサンプラーに対してこの名前がある。構造と測定方法は JIS Z 8814 「ロウボリュームエアーサンプラーおよびロウボリュームエアーサンプラーによる空気中浮遊粉じん測定法」に示されているが,分級装置ろ紙(濾紙)ホルダー,流量計および吸引ポンプから構成される。大気環境基準の浮遊粒子状物質は 10 µm 以下,労働安全衛生法の作業環境測定基準の吸入性粉塵は 7.07 µm 以下の粒子を対象としているので,分級装置には捕集特性の等しい多段分級装置ないしサイクロンを用いる。

→ エアサンプラーハイボリュームエアサンプラー


多段型分粒装置ロウボリュームエアーサンプラーの構造
多段型分粒装置ロウボリュームエアーサンプラーの構造


【参考文献】
執筆者:粉体工学用語辞典
編集:松山達(創価大学)
更新日:2021/8/20

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