ろ過特性を明らかにするための試験法で,ろ過装置の合理的な設計や最適操作法の確立のために行われる。
圧縮透過実験では,ろ過ケークの内部状態が精度よく推定できる。部分空隙率および部分比抵抗と固体圧縮圧力との関係が測定でき,そのデータに基づき種々な条件下のろ過諸特性値を理論的に推定できる。工業的には,比較的簡単に行うことのできる真空または加圧ろ過試験法や CST(毛管吸引時間)測定法が利用されることが多い。ろ過過程の解析において重要なケークの平均空隙率はろ過面積急縮小型のろ過試験により精度よく測定できる。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/6