ろ過比抵抗,濾過比抵抗
specific filtration resistance
単位ろ過面積上に堆積したケークの固体単位質量当たりのろ過抵抗で,部分ろ過比抵抗と平均ろ過比抵抗とがある。
ケーク内の位置 $\omega$(ケーク底面からその位置までに存在する単位面積当たりの固体体積)における固体粒子からみたろ液の見掛けの相対速度 $u$ は,次式で表わされる。
$$
u = \frac{1}{\mu \alpha \rho_{\mathrm{p}}}\cdot \frac{\partial p_{\mathrm{L}}}{\partial \omega}
$$
ここで,$\alpha$ を部分ろ過比抵抗という。$\mu$ はろ液粘度,$\rho_{\mathrm{p}}$ は固体粒子の真密度,$p_{\mathrm{L}}$ は部分液圧である。
ケーク抵抗 $R_{\mathrm{c}}$ は,次式のように単位面積当たりのケーク中の固形分質量 $w$ に比例し,その比例定数 $\alpha_{\mathrm{av}}$ を平均ろ過比抵抗という。
$$
R_{\mathrm{c}}=\alpha_{\mathrm{av}}w
$$
→
ケーク
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