粉体層の破壊包絡線は空間率によって異なるので，垂直応力 σ—せん断応力（剪断応力）τ—空間率 ε の三次元空間で破壊包絡線を表現したものがロスコー状態図である。任意の空間率 ε において σ—τ 面に平行な面で切断し，切断面と状態図の交線を σ—τ 面に投影した曲線が空間率 ε の粉体層の破壊包絡線である。限界状態の軌跡 e—e' を σ—τ 面に投影すると限界状態線（CSL）が得られる。破壊包絡線は限界状態線によって粉体層破壊包絡線（PYL）と圧密崩壊線（CYL）に分けられる。また，状態図と σ—ε 面の交線は粉体層の圧縮特性（σ > 0 の場合，a—a'）あるいは引張破断強度（σ < 0の場合，t—t'）を表わす。

→　破壊包絡線，粉体層破壊包絡線，圧密崩壊線